女性の社会進出が国全体の課題になっていることからも、今後は女性が積極的に高いポジションで働くことが当たり前になってくるでしょう。しかしながら、男性と比較すれば少し見劣りしてしまうのが収入面です。ところがケアマネージャーは他の分野よりも高収入となっています。
厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」をもとに比較してみましょう。
この調査では介護支援専門員の平均年収は三百七十万円となっています。そして平均年齢は四十七歳です。一方で、国全体の平均年収はというと男女の平均値が四十二歳で二百九十五万円、女性に限れば四十歳で二千三百二十三万円となっています。多少の年齢差はあるにせよどちらでも年収で百万円以上の差が出ていることが分かります。
またケアマネージャーは正社員ではなく、パートとして働くこともできます。その場合だと、時給が千二百円から千五百円といったところでしょう。パートで働くなら、子育てをしながらや親の介護をしながらでも業務をこなすことがでるので、自分の生活スタイルに合わせることができる職種と言えるでしょう。
業務内容も肉体労働よりも、事務の仕事やスタッフの教育など男性でなくても十分にこなせる内容です。
また国の規定で介護施設では必ずケアマネージャーを配置することが義務付けられていること、さらに高齢者の中には男性スタッフに対して抵抗を感じる人も少なくありませんので、今後も需要が減ることはないでしょう。